今日はキネマ大森で、アニメ「百日紅(さるすべり)」を観てきました!
コレ、杉浦日向子先生の原作でしたが自分は未読で…
しかし、監督はクレしんの名作「オトナ帝国」や「戦国大合戦」や「河童のクゥ…」などの原恵一
アニメーション制作はプロダクションI.G
で、主役の北斎の娘・お英の声をあてているのが、女優の杏
…とまぁ、なかなかスタッフがイイこともあって期待の作品でした!
そして実際、江戸文化を感じさせ、かつイマジネーション豊かな良い作品でした!
派手な起伏や如何にもエンタメな展開はないものの
江戸の人物・風俗・文化などがヘタな実写作品よりも丹念に描かれ
その時代の空気まで感じられるようで、まったく退屈しませんでした
ドラマは、北斎の娘・お英の視点で描かれ
お英自身も絵描きであるため、漫画描きにも刺さるセリフやシチュエーションも多く
つい共感しちゃいます…(^_^;)
しかし、丹念でリアルな江戸描写や共感しやすい感情だけでなく
浮世絵からひろがるファンタジックかつイマジネーションの豊かな表現もふんだんにあって
単に文化的なマジメな映画…ってだけになっていないのです
このバランスがいい!!(・∀・)
リアリティのある江戸情緒を描きながら
目には見えないその精神性をちゃんと見える形に表現しているために
作品が嘘臭くなく、ちゃんと生きた人間を描いているという実感があるのです
派手なエンタメ作品もイイですが
たまには、こういう落ち着いたアニメ作品も面白いと思いますよ
特に、和物や江戸情緒が好きで
絵を描くのに、いくばくかでも葛藤がある人には必見だと思いますよ!!(*^^*)
2015年07月01日
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